NTT都市開発が初めて手掛けた商業施設は、1988年竣工の「原宿クエスト」。2000年代に入り複合開発のニーズが増えたことから、新たな人の流れや賑わいをつくる商業事業への取り組みが当社で本格化しました。
2010年に開業した「ラクエ四条烏丸」はオフィスと商業の複合施設。その商業ゾーン「LAQUE」は従来のオフィスサポート型ではなく、独自のコンセプトによって開発されました。
また2014年竣工の「トラッド目白」は、都内で取り組んだ初の商業単独事業でした。大学や学校が立ち並ぶ緑豊かな駅前と閑静な住宅街。そこで積み重ねられてきた人々の歴史や生活を受け継ぐことに重きをおき、さまざまな場面で集い・楽しめる場所として、地域の交流拠点となるようにテナント構成を工夫した開発を行っています。

トラッド目白
さらに2015年竣工の「品川シーズンテラス」では、32階建てのオフィスビルと3.5ヘクタールの広大な緑地を一体的に整備。低層部の商業ゾーンは、前面に広がる緑地環境を活かした飲食店やランニングステーションなどのテナントを集積させ、オフィスワーカーだけでなく、周辺の住民にも快適で魅力ある空間を提供しています。

品川シーズンテラス
*写真提供 : フォワードストローク
他にも、新たなシェアオフィス事業「LIFORK」、南青山一丁目エリアの賑わい創出と地域に開かれた場を提供することを目的にした複合施設「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA」、京都市烏丸「新風館」など、独自の商業施設を各地で積極的に展開しています。

LIFORK大手町
NTT都市開発の商業事業は、パッケージ化したものではなく、その地域ならではの歴史や文化、個性を織り込んで、その街の魅力を活かしながら、新たな賑わいや交流の場を創出するなど、そこでしかできないもの、これからの発展に寄与するものを開発・運営しています。
当社の商業事業では現在、エリア担当者が街全体を俯瞰して賑わいをつくり上げるためのマネジメントを進めています。開発だけでなく中長期的にエリアに関わり価値向上に貢献していくことが私たちの役割だからです。WITH HARAJUKUでは、2025年春竣工予定の新生・原宿クエストと連携していきながらエリアとしての魅力を高めていくことを計画中。品川シーズンテラスではすでに近隣の方々とともにエリアマネジメントを推進しています。
NTT都市開発はNTTアーバンソリューションズグループの体制のもと、東京だけでなく地方中核都市においても、NTTグループの保有するアセットを有効に使い、その地域にふさわしい商業事業を展開し、さらなるエリアの価値向上に貢献していきます。