
2015年入社 外国語学専攻
経営企画部 広報室
田中 友依子

学生時代から環境問題に関心を持っていた私は、ゼミでドイツの環境に配慮した街づくりや建築物の継承などについて学ぶ機会があり、将来は私もそのような仕事に就きたいと思っていました。NTT都市開発を志望したきっかけは品川シーズンテラスの開発コンセプトや取り組みを知ったことです。まさにこれだと大きな魅力を感じ、入社を決断しました。
入社後はNTT都市開発ビルサービス(現NTTアーバンバリューサポート)への出向を希望しました。建物の利活用を考えていく仕事をするためにはまず建物が使われている現場を知るべきだと考えたからです。当社の分譲住宅に住まわれている方のご意見やご要望に間近に接しながら皆さんの日常や想いを知り、私たちに何が求められているのかを考えていきました。
その後、入社4年目にNTT都市開発に帰任、住宅事業本部で分譲住宅の広告やブランディング関連業務を産休・育休を挟んで約3年間担当しました。現在はNTT都市開発の経営企画部広報室(兼NTTアーバンソリューションズ経営企画部広報室)で企業PRやインナーコミュニケーション、コーポレートツールの制作などを担っています。


全国各地で進捗しているさまざまなプロジェクトについて、その具体的な内容や担当者の熱い想いを知ることができるのは、今の仕事の大きな魅力です。それは個々のプロジェクトを深く知ることにとどまりません。全国各地で進捗するプロジェクトを俯瞰して捉えることで、当社がNTTグループとして街づくりをどのように捉え、どういう価値を提供しようとしているのかを知ることができます。それを会社内外に明確に示すことは、誕生してから3年ほどと、まだ若いNTTアーバンソリューションズグループ(以下、USグループ)に力強い結集軸を形づくるものになると考えています。


広報室に着任して3カ月後、私はUSグループ全体のスローガンを作成するワークショップを企画し開催しました。USグループは、街づくりに関するコンサルティングを担うNTTアーバンソリューションズ総合研究所、デベロッパーのNTT都市開発、設計・エンジニアリングを担うNTTファシリティーズ、総合的なマネジメント業務を進めるNTTアーバンバリューサポート、の4社を傘下に置き、総合力を活かして街づくりを推進するグループです。NTTアーバンソリューションズが設立したのは2019年7月、現在のNTTアーバンソリューションズグループ5社体制になったのは2021年7月とまだ歴史は浅く、グループ内でもお互いの業務内容の理解が不足しているところがあります。グループとしてどういうスローガンを掲げるかは、外に向かって重要であっただけでなく、各社が一体となるためにも大切だと考えていました。コロナ禍という状況もありオンライン形式になりましたが参加者は80名に上り、最初はお互いの理解も不十分だったメンバーが、ディスカッションを重ねる中で次第にグループとしてどういう価値提供をしていくべきかという白熱した議論を展開していきました。そして「あなたと、まちと、みらいをつなぐ。」というスローガンが社員発案で生まれました。
一つの開発プロジェクトを担うことには大きな価値とやり甲斐があることと思います。しかし、広告や広報、インナーコミュニケーションの展開も、USグループという大きな集団の進むべき道を言葉で示し、高いモチベーションを支え、組織の最大の力を引き出すという大きな役割と価値を持っています。特にデジタルと建築・不動産を融合させ、高い公共意識と地域貢献への想いを貫いたNTTグループらしい街づくりが次々と姿を見せるようになってきている今、広報室が果たすべき役割は大きくなる一方です。現場との連携をしっかりと保ち、一人ひとりの想いを丁寧に集めてグループの未来を照らし続けたいと考えています。