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Digital Innovation デジタルイノベーション

ヒト中心の街づくり(×デジタル)で、「わがまち」がもっとワクワクする未来へ

NTT都市開発では2020年6月、AIやビッグデータなどの先端技術を活かした新たな街づくり、イノベーションへの取り組みの強化を目的とした「デジタルイノベーション本部(現 デジタルイノベーション推進部)」を設立しました。そこではNTTグループ各社からのエキスパートたちが集い、大きなICTバックグラウンドのもと、積極的な活動が始まっています。

まずNTTグループが新たな街づくりのツールとして活用を進めているのが、DT(Digital Twin)を発展させた「街づくりDTC®(Digital Twin Computing)」という独自技術です。
DTとは、現実の世界から収集したさまざまなデータを用いて仮想空間で再現する技術で、現実世界では難しいシミュレーションなどを繰り返し行うことができ、すでに製造業などで活用されています。

NTTグループの「街づくりDTC®」では、街区のDT、店舗運営のDT、飲食・フードロスのDT、モビリティのDTなど、人に価値を提供したい場面ごとにDTをつくり、これらを連鎖させることで、現実の世界で価値あるサービスを提供しようと考えています。例えば、ある人のその日のお勧めメニューと、レストランの空席状況、移動のためのモビリティが連動し、その日の体調や好みに合った、待ち時間も密もないレストランへと誘導してくれる、といった具合です。

「街づくりDTC®」における実証実験も始まりました。「WITH HARAJUKU」では、飲食店でフードロス削減に関するサービス実証が行われています。時間変化に伴う来店者の増減やメニューごとの販売数など緻密な需要予測によって仕入れや仕込み量の最適化を図る取り組みで、予測との誤差で余った食材が出た場合には他の店舗や街区の居住者でシェアリングする仕組みも検討中です。また、品川エリアのオフィス施設では、「おもてなしサービス」を実施しています。一人ひとりの趣味嗜好や行動傾向、街区の混雑度などを踏まえて、密回避なども考慮した「ランチレコメンド」サービスの実証が進められています。

このような実証実験で得られた成果は、2022年春に開業した次世代型先進オフィスビル「アーバンネット名古屋ネクスタビル」へと集約、実証が完了したサービス・機能から順次商用利用へと展開されていく予定です。また、2025年の大阪万博では、会場を一つの街区と見立てて「街づくりDTC®」の総合実証を行い、2027年以降には世界で初めて大型案件で実用するというロードマップも描かれています。

アーバンネット名古屋ネクスタビルOFFICIAL HP
※写真提供:フォワードストローク

<街づくり×デジタル>は新しい価値を生み出し続けるエンジンとして非常に重要な役割を担いますが、それはあくまでも手段にすぎません。最も大切なのは、そこで働く人、集う人、住まう人が豊かで快適に過ごせること。NTT都市開発がこれまで進めてきた街づくりのスタンスが変わることなどありません。
私たちは今後『街づくりDTC®』というツールを駆使しながら、多様な人々が出会い、集い、刺激や安らぎ、幸せやワクワク感を得ながら暮らす、そんな魅力あふれる街づくりに貢献したいと思います。

OFFICIAL HP
※鉄腕アトムはNTTアーバンソリューションズの街づくりDTC®のイメージキャラクターです
©手塚プロダクション

街づくりDTC®を中心とした取り組みをPRするWEBサイト「わがまちみらい」を立ち上げました。街づくりDTC®の基本的な考え方やビジョン、事例などを今後発信していく予定です。

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