NTT都市開発は1986年の設立以来、オフィスビルの開発・賃貸事業を軸に大きく成長、商業事業、住宅事業、グローバル事業などにも領域を広げ、総合デベロッパーとしての地歩を築いてきました。
これら躍進の基礎となってきたのが、NTTグループの資産とネットワークであり、また公共性の高い社会インフラを担う企業グループの一員であることへの信頼でした。その強みが遺憾なく発揮されたのが、2018年夏に開業した「大手町プレイス」です。共同地権者として財務省や日本郵政、NTT、UR都市機構などが名を連ねるこのプロジェクトは国有地の再開発であり、またNTTグループCREの有効活用という側面も持っていたことから、豊富な実績を持つ当社が協同施工者に選定。国を含む地権者との複雑な調整を行いながら開発を推進し、当社として初となる市街地再開発事業を成功させました。
そして当社は今、NTTアーバンソリューションズグループのデベロッパーとして、その強みをさらに強化しようとしています。人口減少や大都市への集中といった社会課題に向き合い、『より広く』『より多様に』『より長く』を重点施策に掲げました。東京だけに注力しない、各都市での規模に応じた投資と街づくりがこれからのテーマ。特に地方中核都市においては、NTTグループ営業拠点との連携や地元企業との関係構築によってグループの保有資産を最大限活用した街づくりをめざします。また、コンパクトシティやスマートシティなど、単なる不動産開発にとどまらない持続可能なあり方を追求。
IoTやICTなどもさらなる強みとして街づくりに活かしていく考えです。
大手町プレイス
国内最高水準の情報通信環境の整備による国際的なビジネスセンター機能強化や、非常時の電源多重化の実現によるBCP対策を行うなど、NTTグループの持つICT・エンジニアリングなどのリソースを最大限に活用。さらに、街区を貫通する通路セントラルプロムナードと日本橋川を渡る人道橋竜閑さくら橋は、大手町と神田・日本橋エリアをつなぎ、低層部の商業店舗の賑わいと共に、その中心に位置する大手町プレイスが新たなコミュニティスペースとなることが構想され、地域の歴史や文化に注目して街づくりを進めるNTTグループならではの取り組みとなります。

アーバンネット名古屋ネクスタビル
名古屋のシンボルであるテレビ塔を構えた自然豊かな公共空間である久屋大通公園に面していることから、都心部ならではの高い利便性と、豊かな緑に囲まれた解放感と落ち着いた環境を有します。当社における名古屋エリアの旗艦ビルであるアーバンネット名古屋ビル・商業施設Blossaと一体的な開発を行うことで、久屋大通公園や地下街とつながりのあるオープンスペースや歩行者ネットワークを整備、土地の合理的かつ健全な高度利用を図ります。最新鋭のICTを活用したワークスペースとオフィスサポート機能、オープンスペースに賑わいをもたらす商業施設の配置も進め、この地区にふさわしい業務・商業・交流拠点の形成をめざしています。

*写真提供 : フォワードストローク
博多イーストテラス
博多駅や福岡空港へのアクセスが至便な立地に、主用途をオフィス、低層部を賑わいの空間とした複合開発。福岡市は現在、博多駅周辺の活力と賑わいを周辺につなげていく“博多コネクティッド”を推進しており、地域と連携した街づくりの一翼を担っています。

※写真提供:川澄・小林研二写真事務所