
2014年入社 政治学専攻
ビル・商業事業本部 商業事業部
オペレーショナルアセット担当(取材当時)
栗原 佳奈子

私の就職活動は少し変わっていたかもしれません。広告と不動産という全く別の2つの業界を同時に対象にしていました。でも私の中では共通していました。それはいずれも「何かの価値や魅力を引きあげる仕事」だったから。その後不動産業界を追いかける中でデベロッパーという存在を知り、NTT都市開発の仕事が「街や空間、場所を、もっと楽しく、自らプロデュースできる仕事」だと分かったとき、私はここで働きたいと思いました。
入社後は商業事業本部の運営管理担当(当時)となりました。秋葉原UDXレストラン&ショップ「アキバ・イチ」や、JR目白駅前の商業ビル「TRAD
目白」の運営を担当。どうすれば施設の価値をお客様に伝えることができるのか、テナントさんや地域の方々と一緒に、この場所にどんな新しい価値を創造していけばいいのか――それを考え、提案し、みんなを巻き込んで実行していく仕事は、とても楽しいものでした。


やがて私にもう一つの大きなミッションが与えられました。「LIFORK AKIHABARA」の立ち上げと運営です。LIFORKは、様々な街や空間を「より良い人生のために働く」場所に変えていくブランドとして、秋葉原と大手町でスタートしました。一つのLIFORKというブランドつくって、それをすべての街で同じように展開するのは当社のスタイルではありません。その街ならではのLIFORKがある。秋葉原でそれを探し当て、形にすることが私に与えられた課題でした。


「LIFORK AKIHABARA」はどういう場所であるべきか? 私たちならどんな場所で働いたら楽しいか?
担当チームは私を含めて5人。連日激論を交わし、時には熱が入りすぎて、全員が一度にしゃべりだすこともありました(笑)。
やがてチームは基本コンセプトを『アキバではたらくってたのしい。』と定めました。秋葉原は数ある東京の街のなかでも、様々な文化が生まれ、成長し、それとともに変化してきた街だと思います。そんな“サブカルチャーの聖地
秋葉原”に「はたらく」と「あそぶ」の境界線を超える今までにない場所をつくる、それが、「LIFORK
AKIHABARA」の提供する価値だと考えたのです。これを基軸に、オフィスやラウンジのデザインを検討し、備品を選び、運営スタイル検討しました。
いろいろなアイデアを盛り込んでいます。例えば、「食」や「遊び」を通じた会員同士の自然な会話や交流が生まれるようドリンクスタンドには自分流のコーヒーをドリップできるよう道具を置いてみたり、世界のボードゲーム等の遊び道具を集めてみたり。また、デベロッパーとして入居企業と一緒に成長していきたいという想いから入居企業と運営者のNTT都市開発がビジネスでコラボする仕組みを用意しました。ベンチャー企業のアイデアを私たちがサポートしてビジネスにつなげます。こういう仕組みのあるシェアオフィス事業はなかなかありませんでした。
ご入居いただいた企業の中には「LIFORK
AKIHABARA」が大好きだからと、名刺の裏にフロアの写真を入れてくれたところもありました。コンセプトに共感し、楽しいと感じながら働いている方々を見ると、本当にうれしくなります。「LIFORK
AKIHABARA」での仕事は、私が入社の時にめざした「街や空間、場所を、もっと楽しく、自らプロデュースできる仕事」そのものです。これからも「はたらくってたのしい。」というコンセプトを発信し続けながら、私自身も「一緒に働いて楽しい」と思ってもらえる人間に成長していきたいと思っています。